明けましておめでとう御座います。
今年も何卒よろしくお願いします。
正月は映画三昧。やっと見られる!
新ゾンビと蜘蛛男2と最強のおのぼりさん。
ドーン オブ ザ デッドは結構マイナス票が周りから投じられてただけに、コミケの打ち上げの席でゾンビ同好の志である夢咲三十郎さんの強力な後押しで、見る直前の期待感はフラットに。感想としては、俺は好き。のろのろ動くゾンビに「緩慢な逃れられない死」のメタファーを封じ込めたロメロに、どうしてもシンパシーを感じるもっちーではありますが、この猛烈な勢いで追っかけてくるモダンなゾンビは、時代に合ってるのかもしれません。世間一般の空気や風情、風俗を投影するなら、方法論としての「突然死」はむしろ必然なのかも。この、なんともドライな感覚はバイオハザードの1と2でも感じたのですが、これはもうホラーというよりパニック映画なのだと思えば納得。タワーリングインフェルノやポセドンアドベンチャーなんかの系譜。だからなのか、この映画の最も評価するポイントは愚直なまでにスタンダードな事だと思います。これは、ワンアイディアで逃げない、きっちりと積み重ねる、必要な情報は余さず開示する等、地道な努力の成果なのでしょう。ゾンビ町に溢れるの報から最初に接触するパーティに妊婦が居る、距離が開いていて文字でしか意思の疎通が図れない人が居る、ちょっとした手違いで計画が破綻していく。見ている人にちゃんと絶望感を味合わせるような設計が実にスタンダード。ちょっと愚直に過ぎるかとも思わないじゃないんですけど、こういう骨太さ加減、7~80年代のノスタルジーを感じさせてくれたのも、リメイクとしては成功しているのではないでしょうか。足りないところと言えば焦燥感であったり絶望感を、登場人物があまり抱かない点。ここら辺はさすがに本家の足元にも及ばず。ウェットな演出にこそハマるプロットなのでしょう。ナイト オブ ザ リビングデッドのリメイク版が一番好きなんですけど、これはこれで悪くなかったと思います。久々に見た映画だったから、ちょっと評価が甘いのかもしれません。これが2005年一発目。いい正月だぞ、俺。
スパイダーマン2に関しては劇場で一度見た事もあって、今回は復習ってカンジです。文句なし。大傑作。2度見ても3度見てもいいです。報われない事への失望から立ち上がり、時には大切なものまで捨てて、大いなる力の代償を、責任を、強制されたからではなく自らの意思で、歯を食いしばりながら果たす男。人に仇なす災いと戦い、人の世の善なる部分を信じ、負の理(ことわり)に絶望しない男。そこに助けを求める人がいて、助けられるのは自分だけであるのならば。逡巡の時は終わり、今はただ己が成すべきを成す。怨嗟と呪詛は心の中で焼き潰し、涙を見せぬためマスクをかぶり。たった一人、それが自分であるならば、その時が今ならば・・・ライダァァァァ・・・変身っ!みたいなのを日曜の朝に見たいです。痛切にそう思いました。1年かけて作るドラマが1と2合わせて4時間に負けてちゃなぁ。ちなみにMJはブサイク派閥が周りで幅を利かせる中、もっちーただ一人支援。いいよなMJ。な、ピーター?孤高のヒーローの話であると共に、日常的に頑張ってくれている、お巡りさんや消防士なんかのリアルヒーローへの賛歌でもあると思いましたね。
マッハ!!!!!!!も劇場で見て今回復習。さすがにエクスクラメーションマーク7個ついているだけの事はありますね。いやー、フルコンタクトは素晴らしいですよ。最大の仏教国ならではのメンタリティが多少共感しづらい部分はありますが、おおむね分かりやすいキャラ配置とシナリオ。ただ不良息子が村に帰ってきて改心&出家って事にならないのは謎。仏罰?とにかく痛い。見てて痛みが伝わって来る感覚って、懐かしいあのFMWなんかを想起させます。昔の香港映画って結構こういうの多かったんですけどね。人命や費用対効果のまだまだ安い国ならではって感じもしますが。尺はもう少しシェイプしても良かった気がします。まぁ、そこら辺を云々する映画でもないのでしょうけど。ムエタイは昔から大好きだったので、もっちー的には大ヒット。大衆娯楽作品、インドにムトゥ、タイにマッハ!!!!!!!。さて日本は?伊丹監督作品?ああ、もったいないなぁ。もっと見たかったのになぁ。
正月からガッツの出る映画3本立てで、ヤル気メーター急上昇。去年はあまり仕事らしい仕事をしてなかった気がします。さぁ、今年は頑張ってたくさん描きますよ。いろいろな事を試してみたいとも思ってます。よろしくお願いしますね。